天童木工 家具デザインコンクール2008 TENDO FURNITURE DESIGNER CONCOURS

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二次審査結果発表

11月13日に行われた公開二次審査では多くの
ご来場を賜り、誠にありがとうございました。
その二次審査で選ばれました各受賞作品は
下記の結果となりました。

公開二次審査風景
公開二次審査風景

作品展示風景
作品展示風景

総評  審査員長/松本 哲夫
 デザインは統一への計画。即ち材料、構造、工作、経済といった諸条件をいかに要求に適合させ、いかなる形態にまとめていくかという計画を指し、いかなる美的価値を持ち得たかで最終評価が決まる。それには、「どんな方法で作るか」が理解されていなければ、デザインは絵に描いた餅にしかならない。
 今回は年齢の制限をはずし作品募集した結果、学生、プロの建築家やデザイナーまで幅広い層から1482点の応募があり、前回より技術的進歩が見られる作品が多かった。一次審査では、2日間に渉り、デザインの新しさ、成形合板の新技術、商品化の可能性などを中心に討議の末、10点を選んだ。
 一次審査通過者提出の図面を製作図面に書き直し試作に入るが、天童木工の技術者は新しい技術の勉強、各作品の品質水準の公平性、本生産への想定など考慮し、形だけの試作でなく実用に耐えられるものにした等々の感想をもらした。彼等は提案に近い作品を忠実に製作したと思うし、その努力を多としたい。これら10点を公開審査で再々度にわたって票決をし、最終審査を終えた。

金賞

トラス構造のテーブル
トラス構造のテーブル
勇上 直幹
Naoki Yugami
勇上 直幹
講評  審査員/阿部 仁史
驚くほど軽量のテーブルである。片手で持ち上げられるほど軽く、一見華奢に見えながら、設置するとかなりの安定感がある。トラス形式自体は一般的で既視感すらあるが、成形合板で実際に製作された実物を見てみると、視覚的にも新鮮で、軽やかなかつてない新しさを持ったデザインになっている。今後、中央部で感じられる若干のたわみ、製作上のいくつかの課題について検討を重ねることで、新しい成形合板の可能性を開くことを期待したい。

銀賞

catenaria
catenaria
K+T

倉澤 智
Satoru Kurasawa

東宮 誠
Makoto Tohmiya

倉澤 智/東宮 誠
講評  審査員/平倉 直子
成形合板の面材を活かし、用・強・美を備えた脚部は、建築的な空間を備えたミクロコスモスを提示しており、ガラスの天板越しに見えるカテナリアを評価した。完成度は高いが、インパクトにかけ惜しくも銀賞となった。

銅賞

Daen
Daen
丸本 貴大
Takahiro Marumoto
丸本 貴大
講評  審査員/横河 健
1次審査の図面段階ではこの形態は維持できないのでは?と危惧していたが、試作ではなんとか及第であった。もちろん安全性やサイズの修正等がまだまだ必要であるが、不思議な魅力を持った力作と云って良いだろう。
tooth stool
tooth stool
白井 陽平
Yohei Shirai
白井 陽平
講評  審査員/横河 健
それだけでは座るための剛性を保持できないウレタンフォームにW字型の合板が組み合わさることによって強さを兼ね備えた極めてシンプルなデザインが成立している。単体でもよし、連続して使ってもよし・・・ただ、歯の形をしているからだろうが、名前が感心しない。それとも全国の歯医者さんに売り込むか?

入選

Musubu
Musubu
植田 義孝
Yoshitaka Ueda
講評  審査員/中村 好文
成形合板の自在な曲面を生み出す特性を活かし、その部品を組み合わせることで長さ調節可能なベンチを実現させた。できれば「知恵の輪」のように、ただ組み合わせるだけで相互に支え合い自立できたら、いっそう魅力的なベンチになったことだろう。
LRchair
LRchair
森本 裕持
Yuji Morimoto
講評  審査員/中村 好文
テーパーを持つ特徴的な左右の脚に、一体成形した座板と背板を取り付けることで軽量で清楚な印象の椅子となった。しかし、どう考えても合理的とは思えない仕口部分や、座板の下面に補強のフレームが必要なことなど、根本的な問題点も散見された。
OTHELLO
OTHELLO
tone design

ラング 綾美
Laing Ayami

林 倫弘
Michihiro Hayashi

回渕 愛
Ai Mawaribuchi
講評  審査員/阿部 仁史
立ち姿の美しいコートハンガーである。2色に分けられた部材が、角度によって変わる表情の面白みを生み出し、全体の形態の垂直方向の動きを強調している。しかしながら、機能的にも、意匠的にも1周りから2周り大きなものであるべきであった。また、ジョイント部のデザインも構造を安定させるためにさらにスタディが必要である。


IRORI
IRORI
田中 智之
Tomoyuki Tanaka
講評  審査員/加藤 昌宏
コ字型の成形パーツを組み合わせてテーブルにする提案は新しい。甲板の開いたくぼみは脚となり、囲炉裏のようにだんらんの場を演出できる面白さを持っている。スケッチと実物のスケール感が違ったのは残念である。
テンキースツール
テンキースツール
宮窪・松本

宮窪 翔一
Shoichi Miyakubo

松本 清香
Sayaka Matsumoto

講評  審査員/加藤 昌宏
4枚の成形合板をジョイントすることで、シンプルでシャープな雰囲気をつくり上げている。スツールとしてはあえて大きめのサイズにしてコントラクト市場を狙ったようだが、見た目の印象と比べ重くなったのは残念だ。
from ONE sheet
from ONE sheet
成瀬・猪熊建築設計事務所

猪熊 純
Jun Inokuma

成瀬 友梨
Yuri Naruse

講評  審査員/平倉 直子
その特異なフォルムに興味をもち、製作不能から技術への挑戦へと位置づけ試作品に残った。座り心地は案外やわらかく安定感もある。製作の課題を乗り越えながら、存在感のある家具として場所を得てアピールしていくことではないだろうか。

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