Tendo

1940年、現在の天童市近郊の大工・建具・指物などの職人が集まり、
天童木工家具建具組合が組織されたところから、弊社の歴史は始まりました。
当時は弾薬箱などの軍需品の生産が主で、時には偵察機の目をごまかすための
「おとり飛行機」などの製作もしておりました。

それから80年、御所をはじめ国の機関や官公庁、
そして一般のご家庭に至るまで、
大変多くのお客様にご愛顧をいただいてまいりました。
ここに改めて、平素よりのお引き立てに感謝申し上げ、厚く御礼申し上げる次第です。

私たちが最も得意とする成形合板の技術は、
今日の成形合板の草分けであり、これまで多くの著名な建築家やデザイナーと
お仕事をさせていただく、“ご縁”となりました。
その先生方の要求にお応えしながら研鑽を積んできたことこそ、
今日の弊社の礎を築くもととなり、
お客様からの信頼を得る大きな要因となった、と自負いたしております。

また、2015年11月に、第6回ものづくり日本大賞の
製品・技術開発部門において、思いがけず「内閣総理大臣賞」を
受賞いたしました。
家具には不向きと言われてきたスギやヒノキなどの、軟質針葉樹を、
圧密成形加工する技術を実用化し、国内の森林の改善や木材の
“地産地消”に貢献するものと、期待されての受賞となりました。

さらに2022年2月に「第55回機械振興賞」で
「針葉樹圧密加工装置と圧密浸漬処理技術開発」が
「中小企業庁長官賞」を受賞することができましたこと誠に光栄に存じます。

「日本の伝統的な美しさを守ること」「健康で快適な空間を作ること」は、
私たちの使命と考えます。
弊社の製品を選ばれたことがお客様ご自身の誇りとなりますよう、
社員一同これからもなお一層精進を重ねてまいる所存です。

今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます

株式会社 天童木工
代表取締役
加藤幸男