「目は、明日の生活環境をみつめ、
手は、限りなく技術の可能性をもとめ、
心は、昔ながらの職人気質をまもる。」
この一文は創業30年目の1970年(昭和45年)発行の
当社のカタログに記されたスローガンです。
それから半世紀。2020年に創業から80年となる
今も変わらず、この想いは天童木工に生き続けています。
終戦後、洋家具との出会いからデザインの重要性を学び
反対の声が多い中、成形合板の時代が来ると信じて
日本でいち早くこの技術を取り入れました。
そして、丹下健三、剣持勇、柳宗理といった
日本を代表する建築家やデザイナーとの仕事を通じ
丈夫で美しい木製の家具が、人々の心をときめかせ
暮らしを豊かにできることを知りました。
さらに、成形合板技術を磨き続けながら
複雑な曲面を美しく仕上げる「3次元プレス成形」や
これまで家具に不向きとされていたスギやヒノキから
丈夫で美しい家具を生み出す「Roll Press Wood」
難燃性や耐候性、防腐・防蟻性といった
さまざまな機能を木材に付加する「圧密浸漬処理」など
新技術の開発にも積極的に取り組んできました。
木材の可能性を引き出し、新たな価値を生み出す。
それは、80年前の創業当初から家具づくりを通じて
木と真剣に向き合ってきた、私たち天童木工の使命です。
斬新な発想や生活様式の変化、価値観の多様化に対し
素材の追求と職人の技術でこれからも挑戦し続けます。
伝統とともに未来へ歩む 天童木工